第４回～　盆略点前

初級茶道入門講座受講之巻　第4回～

第４回～　盆略点前

割稽古も終わって、いよいよそれらをつなぎ合わせる時がきた。
茶道というと、釜の湯を柄杓で茶碗に入れる光景が目に浮かぶかもしれないが、
初級では柄杓を扱った点前はしない。
瓶掛（ヒーター付き）に鉄瓶をのせ、鉄瓶からお湯を注ぐ。
そういった道具がなければ、魔法瓶でも可。
茶巾・茶筅・茶杓をセットした茶碗と棗をのせたお盆、
建水（すすいだ湯を捨てる容器）を用意。

盆略点前の内容を詳しく書くと、文章としてはかなり長くなるので、
だいたいの流れのみ載せる。

1.道具（お盆と建水）を点前をする場所へ持っていく。

2.袱紗さばきで袱紗をたたんで、棗と茶杓を清める。

3.お湯を茶碗に入れて、茶筅通し。（二度上げ三度打ち）

4.お湯を捨てて、茶巾で茶碗を拭く。

5.「お菓子食べてや」（お菓子をどうぞ）と挨拶して、
　棗から抹茶を入れて、たてる。

6.正面を確認して、お運びさんに持っていってもらう。

7.茶碗がかえってきたら、お湯ですすぐ。

8.客が「もういりまへん」（おしまいください）と言ったら片づけに入る。
　（「もう一服ちょうだい」と言われたら、替え茶碗を使ってたてる）

9.「しまいまっせ」（おしまいにさせていだだきます）と挨拶をして、
　茶碗を茶筅ですすぎもって、茶筅通しをする。（一度上げ二度打ち）

10.茶碗に茶巾・茶筅・茶杓をなおして、道具を持って退場。

途中、細かい手順もありますが、
書いても、未経験者にはいまひとつわからないので、
ぜひ、習って実際にやってみてください。

覚えるまでは、さっぱりわからんものだったが、
慣れてくると、無理なくできる。
たてる人も大変だが、客の状況を見て、
お菓子を出したり、引き上げたり、たてたお茶を運んだりする
裏方の役の人も大変。
練習の時は、人数も少ないので、ゆとりはあるが、
最終回・お茶会の時はかなり忙しそう。

第４回から以降、盆略点前マスターのための練習が続く。
和服を着て点前を練習する人を見ていると、
やはり、お盆を持って立ちにくかったりとか、
建水にお湯を捨てる時に袖が入りそうとか、
和服ならではの苦労がある様子。

さて、最終回のお茶会では70人ぐらい客がくるらしいけど、
果たしてどうなるやら・・・。

2001年08月16日 03時27分14秒

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