日本茶を飲む!


第1回 日本茶を買いに行こう
 
 もらったお茶や、今、家にあるお茶でもおいしく飲むことはできますが、
 自分でお茶を見て、買ってみましょう。とてもいろいろな種類があります。

「日本茶はいろんなところで買えます」
・スーパー、コンビニ
 安く手軽に手に入ります。おいしくないものも、おいしいものもあります。
 常用茶としてスーパーで買う、100g500円の釜炒り茶を飲んでいますが、
 なかなかおいしいです。
 有名茶葉専門店のものが、店頭に並んでいることもあります。
 ある程度、好みのお茶に目星がついたら、手軽に買えるのでいいかもしれません。
 主に袋詰めの茶葉を置いています。
 時々、管理が行き届いていなくて、古いお茶があったりしますので、
 賞味期間をよく確かめましょう。

・百貨店の食品売場
 茶葉専門店が出店しているものと、百貨店が独自に売っているものがあります。
 物産展で、各地方のお茶が特別に売られていることもあります。
 量り売り、袋詰め、ともにあり。時々試飲もあり。
 よくおばさま方が、安い量り売りの茶葉を買ってゆかれます。
 百貨店だと茶葉がよく売れて、回転率がいいので、
 常用茶を量り売りで買うのもいいでしょう。
 茶葉専門店では、
 袋詰めの茶葉の実物を皿にのせて見られるようになっているところもあります。
 物産展は、自分の住む土地にはないお茶を得るいい機会です。
 この場合、試飲もよくありますので、ぜひ味わってみてください。

・茶葉専門店
 文字通り、茶葉のみを扱っているお店です。
 「なんとか園」「なになに堂」といった名前の店が多いですね。
 量り売り、袋詰め、ともにあり。試飲もあり。
 店頭にはたいてい茶葉の現物が皿にのって並んでいます。
 店構えにひるんでしまうかもしれませんが、茶葉を観察するもってこいの所です。
 ぜひ、入って眺めてみましょう。お店の人と話してみて、情報を得るのもいいかも。
 茶葉の温度管理が一番行き届いています。


「お茶を選ぶコツ」

1.新鮮そうな色合いをしたお茶は、だいたいおいしいです。
 ただし、見た目の美しいお茶が、おいしいとは限りません。
 色だけで、味の悪い茶もあります。
 見た目が荒くても、おいしいお茶もあります。

2.お茶の香りをかいでみて、香りの高いもののほうが質がよいお茶です。
 茶葉も味わってみるのもよいでしょう。(もちろん店の人に断ってから)

3.各店で、同じ量・内容・価格の茶を買って飲み、比較してみるとよいでしょう。

4.袋詰めの場合、名称、製造所、製造年月日、原産国、内容量、包装年月日、
 賞味期間、添加物、取り扱い上の注意、保存方法などの表示を確認すること。

5.よく売れて、回転率のよいお店、お茶を大切に取り扱っている信用のある店で
 購入することを勧めます。

(参考資料・「Q&Aやさしい茶の科学」淡交社)



「お茶を買う量と保存方法」

 茶葉は空気、光、湿気や熱に弱いので、半月ぐらいで飲みきる量を買うのがいいでしょう。
 買ってきた茶葉は、中蓋のある茶缶や、密閉容器に移し、涼しいところに置きましょう。
 特に暑くなければいいぐらいのものです。
 冷蔵庫に保管して出し入れすると、お茶に露がついて質が悪くなるのでおすすめできません。
 なるべく空気(酸素)にふれないようにすると、おいしい香りが続きます。
 どうしても余ってすぐに飲めない茶葉は、においが移らないように密閉して、
 冷凍庫に保管すれば数ヶ月は保存できます。


1999年7月25日
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